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『File 1』スタッフトーク「ぶっちゃんの部屋 パート1」オフィシャルレポート

5月26日(水)、『File 1』スタッフトーク「ぶっちゃんの部屋」パート1 、新宿ピカデリーにて開催されました。今回のイベントでは、出渕裕監督とプロデューサーの真木太郎さん(株式会社ジェンコ代表取締役)が登壇し、さまざまな秘話さく裂のトークで会場を沸かせました。

登壇すると挨拶も早々に、出渕監督は「このイベント名を初めて聞きました!俺聞いてなかった!」と突っ込みを入れると会場が早くも笑いの渦に。さらに「実写版のときに“マモルの部屋”(押井守監督のトークイベント)があったので、対となるイベント名にしたかったのかな。まあそれはいいとして、早くもパート2も決まっています。次回は伊藤さんとゆうきさんと、1回限りかと思っていた初日舞台挨拶以来に、また3人で」と続けました。

トークパートが始まると、監督は「今日はなんでも聞いてください」と早くもぶっちゃけモードに。本作のプロデューサーである真木さんは冒頭で「『アーリーデイズ』から関わらせていただいています。OVAがヒットして、やるなら劇場版までやろうぜ!という想いがありました。イングラムが動いていないので、とにかくバトルしてくれよ!と押井監督に頼んで、劇場版1(『機動警察パトレイバー the movie』)を作っていただきました」と懐かしそうに語ります。

続けて『EZY』の企画が始まったきっかけを問われると、「実写版があった上で、ちゃんとアニメでも改めてやりたいとなり、再び動き出しました。実は、真木さんが色々と絡み合った糸を整理してくださったおかげで、この『EZY』ができたんです」と、出渕監督が立役者として真木さんを紹介。真木さんは「『EZY』でキャラクターが一新されたことで、こういうやり方もあるのか、と新たな発見でしたね。ある程度のことを守れば、この作品はすごく汎用性がある。最初の打合せのときに、野明とか遊馬の年齢が今何歳かという話になって。さすがにもう(イングラムには)乗ってないよねというところで、じゃあ新しいキャラクターを作るか。と」と企画当初のエピソードに触れると監督も「それしかないかなと思ったんです。もちろん昔のキャラクターが好きな方もたくさんいると思うんですが、じゃあもう一度1998年を舞台にして作品を作るのは、それもちょっと変だよねと思ったので」と答え、貴重な企画当初のエピソードに、会場も引き込まれます。

『EZY』の由来について問われると、「出渕の『EZY』じゃないですよ」とニヤリと笑う出渕監督。『EZY』とはIT用語であるデータ量の単位(エクサ・ゼタ・ヨタ)の頭文字を並べたものだそうで、「伊藤さんが考えてくれていた別案もあったのですが、最終的に真木さんが”EZYかっこいいじゃん!”って言ってくださって決まりました」。キロやメガの先にある「まだ来ていない次世代の未来」を指し、「次世代のパトレイバー」という思いが込められているそう。続けて「長く続けば、『EZY』というタイトルを活かした話も作れたらいいなと思います」と、この先を期待させるコメントに会場の熱気も高まります。

続けて出渕監督は「『パトレイバー』は色々な形があって、ファンの中にもそれぞれのシリーズによって思い入れの強さが違うと思うので、『EZY』はどの世界線だと断定していません。そこはかっちりと決めなくてもいいんじゃないのかな」と、『パトレイバー』らしい柔軟性を持っているとアピール。

エンドロール後に流れる映像については、第3話で絵コンテを手がけた樋口真嗣監督のアイディアのおかげで、今の形の演出にすることができたそう。制作の裏側を語る出渕監督は「真ちゃん(樋口監督)から、撮影現場のシーンで火を焚きたいので季節感は冬にしたいと要望があったんです。本当は別の話が3話目に来る予定だったのですがその話は桜の季節で。そこで本編の並びを変えたのですが、結果としてこういった遊びをすることができました。この演出は彼のわがままのおかげです(笑)」と明かしました。真木さんも「おかげでエンドロールに5人の名前が載って、きれいに纏まりましたね!」と満足そうな表情を見せます。
そして、完成した『File 1』を観た真木さんを、出渕監督は「真木さんは試写の時に泣いてたって聞きましたよ!」。真木さんは照れくさそうに「さすがだなと思いました」と絶賛。

そして、二人にとって「『パトレイバー』とは何か」と問われると、真木さんは「長生きの秘訣」とズバリ。出渕監督は「いいじゃない!どんどん続いていくと、制作側も鑑賞側も“死ねない”ってなってくるんですよね」と冗談交じりに言いながら、続けて「でもこれが全てなのではないでしょうか。いや、なんか年寄りが観ている作品みたいだな(笑)」と会場の笑いを誘います。「でも当時楽しんでいた人たちにまず楽しんで欲しかった、というのはもちろん大前提なんです。そんな作品になっていると思うのですが、いかがでしょうか」と会場に集まったファンに呼びかけると、会場は大きな拍手に包まれました。

その後も会場に集まったファンとのプレゼントコーナーや、写真撮影タイムも実施され、会場は大盛り上がり。

最後に真木さんは「大勢の方に何度も足を運んでいただけて嬉しいです。長生きしますよ、皆さん」。出渕監督は「皆さんの力でロングランできると嬉しいです!よろしくお願いします」と締めくくり、本日のイベントは終了しました。

【イベント名】 『機動警察パトレイバー EZY』 File 1
         公開後スタッフトーク「ぶっちゃんの部屋 パート1」 ※上映後
【日時】 5月26日(火)
【会場】 新宿ピカデリー スクリーン3(東京都新宿区新宿3丁目15−15)
【登壇者】出渕 裕(監督)、
      真木太郎(株式会社ジェンコ代表取締役) 計2名
MC:バンダイナムコフィルムワークス 杉本   ※敬称略