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『File 1』スタッフトーク「ぶっちゃんの部屋 パート2」オフィシャルレポート

File 1公開後スタッフトーク「ぶっちゃんの部屋」 が、グランドシネマサンシャイン池袋にて開催されました。
会場には、本作の監督を務める出渕 裕、脚本・シリーズ構成の伊藤和典、キャラクター原案のゆうきまさみが登壇しました。
さらに、パトレイバー広報室の喜屋武ちあきさんがMCを務め、会場を盛り上げました。
『機動警察パトレイバー the Movie』を思わせるような台風の接近する中、多くのファンが劇場に来場。悪天候にもかかわらず会場は大きな盛況ぶりを見せ、上映後に開催されたスタッフトーク<ぶっちゃんの部屋 パート2>では、ここでしか聞くことのできない制作秘話やシリーズの今後についてのトークが繰り広げられました。
客席とのやり取りでは、すでに複数回鑑賞しているリピーターの多さに会場が沸く一方、本作を初めて鑑賞したという観客の姿も。幅広い層に作品が届いていることに、出渕監督、伊藤さん、ゆうきさんも驚いた様子を見せました。

File 1の第3話「ホンモノが一番」では映画の撮影現場を舞台に、監督の強いこだわりが思わぬトラブルを巻き起こしていきます。作中に登場するワガママな監督についてモデルがいるのかと質問が飛ぶと、出渕監督は「いないです。押井さんをモデルにしていないですよ!」と即座に反応。この一言に、会場は大きな笑いに包まれました。

トークが盛り上がる中、話題はシリーズの今後について。伊藤さんは「隙あらば作りたいんだよね?」と出渕監督の意向を暴露すると、これには会場から期待のこもった大きな拍手が送られました。さらに、伊藤さんは「今は『パトレイバー』の波状攻撃を行っている最中です」ともコメント。

先日発売された「週刊スピリッツ」に掲載され大きな話題となったゆうきさん描きおろしの「パトレイバー2026」に加え、今回新たに伊藤さんからも、新刊小説「寿司屋の後藤」が6月に発売されることに触れました。この日は“まだ誰も見たことが無い”という現物もステージ上で初お披露目され、ゆうきさんが描きおろした表紙なども含め会場中が大注目。「もともとはファンクラブ向けに書いた短編の連載だったのですが、新たな書き下ろしも増やして発売されることになりました」と紹介すると、ゆうき先生は「想像していたよりもずっと面白かったですよ! 最初は“寿司屋?”って思ったのですが(笑)」と太鼓判を押します。このように、伊藤さん曰くの“波状攻撃”によってその盛り上がりが大きく広がりつつある『パトレイバー』の世界。出渕監督は、『EZY』の制作が本格化したことで、これまでのキャラクターたちの未来について改めて考えるようになったと語ります。伊藤さんは『寿司屋の後藤』について、「正当な続編というよりも、本人による二次創作くらいのつもりでいます」と表現。「だからこそ、ゆうき先生やぶっちゃん(出渕監督)がそれぞれ思い描く70歳になった後藤の姿も見てみたいです」と期待を寄せました。

なお、先日ゆうきさんが描き下ろした「パトレイバー2026」に登場する後藤は「68か69歳」とのこと。出渕監督は「俺らと同じくらいだね!」と自身たちと重ね合わせながら感慨深げな様子を見せ「映画もまだFile 2、3とあるし、ぜひ今後も何本か描き下ろしを…」と打診しました。ゆうきさんは「久しぶりに『パトレイバー』の物語を描いたので、空気感を取り戻すのが大変だったんだから!」と苦笑い。さらに、本編では惜しくもカットとなったアイデアについても言及しました。ゆうきさんは、後藤が南雲との再会時に近況を尋ねられた際、「探偵やったり、寿司屋やったり…」と答えるセリフを考えていたことを明かします。「探偵って面白そうじゃないですか?」というゆうき先生の提案に、会場も大きな盛り上がりを見せました。3人の軽妙な掛け合いが続く中、普段集まった時も同じような雰囲気なのか問われると、これに伊藤さんは「生産的な会話はしてないと思う(笑)」と、会場の笑いを誘いました。
続いて話題は、4週目の入場者プレゼントの「第二小隊当直日誌」へ。第2話「閑妄中あり」に登場する当直日誌をそのままアイテム化したもので、劇中で隊員たちが書き込んでいる物語がなんと全文掲載された特別冊子であることが紹介されると、客席からはすぐさま「ほしい!」という声が上がります。

出渕監督は「やるんだったら(本編上でも)全部書いておいたほうがいいかなと思って。このキャラクターだったらこんな風に書くんじゃないかなと考えながら作りました」と制作のこだわりを説明。「彼らは警察官でもあるので、自分たちのことを“本職”と呼ぶなど、細かなリアリティも盛り込んでいます。本編では一瞬しか映っていませんが、男性スタッフと女性スタッフで筆跡も描き分けていただいています」と明かしました。これに伊藤さんが「無駄に時間かかってるじゃん!」とツッコミを入れると、出渕監督は「こういう“無駄”が大事なんですよ! でも自分で書いているうちに楽しくなっちゃった部分もあります」と笑顔を見せました。
最後に、ゆうき先生は悪天候の中で来場した観客へ感謝を伝えるとともに、「まだ観たことがない人もぜひ誘っていただければ」と呼びかけます。また、上映期間中の入場者特典にも触れながら、「10回でも20回でも観ていただければありがたいです」と笑いを交えながら語りました。
続いて伊藤さんは、「明日の午前中は台風ですが、太田のようにはしゃがずに、ぜひ安全なところでお過ごしください」とお茶目に呼びかけつつ、6月25日発売の『寿司屋の後藤』、そして8月公開予定のFile 2をアピール。
最後に出渕監督は、悪天候にもかかわらず多くのファンが集まったことへ改めて感謝を述べるとともに、「これからも皆さんに期待を持っていただけるような仕掛けを考えていきたい」とコメント。さらに、再び海外展開に関する話題にも触れながら、「どうなるかはまだ分かりませんが、もし実現したら僕らも見てみたい」と期待をのぞかせました。
そして、「僕ら自身も今後に期待しています」と語る登壇者たちに大きな拍手が
送られる中、スタッフトークイベント<ぶっちゃんの部屋 パート2>は幕を閉じました。
イベント名:『機動警察パトレイバー EZY File 1』上映&スタッフトーク
場所:グランドシネマサンシャイン 池袋(東京)
登壇者:出渕 裕(監督)、伊藤和典(脚本・シリーズ構成)、ゆうきまさみ(キャラクター原案)
MC:喜屋武ちあき ※敬称略